金型水路洗浄後の防錆作業について
金型を長く使うためには、定期的な金型洗浄や防錆作業を含めたメンテナンスを行うことが重要です。そこで、本記事では、金型水路洗浄後の防錆作業について解説いたします。
「金型が錆びてしまった…」
「少しでも長く金型を使用したい…」
といった方はぜひ最後までご覧ください。
金型水路洗浄後、防錆が必要になる理由とは?
金型内部の冷却水路は、スケールやサビが付着しやすく、生産効率や製品精度に影響を及ぼすため、定期的な水路洗浄が不可欠です。
一部で多用されているのが塩酸系の薬品洗浄剤です。ところがこの塩酸、鉄と反応すると「塩化鉄」を生じ、「塩化鉄」は非常に水に溶けやすい性質を持っています。つまり鉄はどんどん塩酸に溶けて、痩せて行ってしまいます。
その結果、鉄の表面が露出し、水や空気に触れることで新たなサビの発生を引き起こします。
リン酸で洗浄するメーカーは多くありますが、適切な洗浄方法を教えてくれない場合もあります。本当は洗浄液を除くために水洗いをしないといけないのに、指導していません。そのため、リン酸が結晶化してしまい、かえって詰まりやすくなるといった事態も発生します。
一般的な防錆作業の流れ
塩酸洗浄後には次のような防錆処理が必要になります:
①洗浄後、配管内の水分を完全に除去(エアブロー・乾燥)
②防錆油や防錆剤をスプレーまたは注入
③再度乾燥し、保管または組付け
これらの工程には手間と時間がかかる上、処理のムラや塗り残しによる再錆びリスクも否めません。
防錆作業がいらない当社のアラッタくん

当社のアラッタくんはリン酸の洗浄液を使用して洗浄するため、リン酸がリン酸第三鉄に変化し、水に溶けません。つまり、金型表面に化成膜ができ、めっきのような状態になるため、防錆作業が不要な製品となっております。
アラッタくんの特徴
①酸が効く
錆・カルシウムなどの堆積物を酸でとかして、水路の性能を回復します。ステンレスの錆の原因はもらい錆。ステンレスでも錆除去は性能維持に必要です。洗浄液は、酸性ですがアルマイトはもちろん、アルミ地金も浸しません。アルミ洗浄ができるのは、日本で当社だけです!
②脈動が効く
錆・カルシウムが堆積した結果、流量が減ってしまった水路でも、強力な脈動で貫通除去します。送水は空気圧で行うため、無人長時間運転でもモーター過熱などの心配がありません。
③反転が効く
一定時間ごとに流れを反動させることにより、貫通力を高めます。
バッフル板や噴水のある回路には特に有効です。
④金型の分解が不要
当社では、アラッタくんを用いて組み立てた状態で金型洗浄を行い、洗浄の時間・手間も大幅に削減することができています。また、金型によっては、分解して洗浄を行う事にも対応しておりますので、一度当社にご相談ください!
⑤洗浄液が長持ち!
他メーカーでは、フィルター装置が付属していないことが多いですが、アラッタくんはフィルター装置が付属しており、洗浄液が長持ちします。
⑥小型で軽量!
アラッタくんは小型かつ軽量(25kg)のため、狭い場所でも使用可能です。労働安全衛生法にも対応しています。
金型水路洗浄は当社にお任せください!
いかがでしょうか。今回は金型洗浄後の防錆作業と当社製品についてご紹介いたしました。当社では、初回無料にてアラッタくんによる金型洗浄を実施させていただきます。また、当社では出張洗浄や洗浄装置の販売・レンタル、洗浄液の販売も行っております。冷却回路のメンテナンスでお困りごとがございましたら、ぜひ一度当社にご相談ください!